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 このたび日本超音波医学会関東甲信越地方会第22回学術集会の当番会長を拝命いたしました。会期は2010年(平成22年)10月30日(土)・31日(日)の2日間、会場はすでにおなじみとなりましたお台場の東京ファッションタウンビル・TFTホールです。私のライフワークでもあります超音波検査の総本山ともいえる日本超音波医学会、そしてそこに集い、研鑽を積み、新たなものに立ち向かう会員の皆様の活動を関東甲信越の地でお手伝いさせていただくこと、この上なく光栄に存じます。

 今回のテーマは「もっとビームを」にさせていただきました。ゲーテはいまわの際に「もっと光りを」と言ったそうです。その解釈には諸説あり、これから旅立つ新たな世界を明るく見せてくれ、という哲学的なものから、単に目が衰えて周りが見えなくなったのに気づかず、明るくしてくれと言った、というものまで様々です。縁起でもないとお叱りを受けるかもしれませんが、今の超音波検査はまさにそのような状況にあるのではないかと感じております。医学と工学、臨床と基礎が固い絆のもと、手を取り合って築きあげてきた超音波検査ですが、その基盤は豊富な臨床経験に支えられているといって過言ではありません。そのバランスが最近崩れてきているのではないでしょうか?MDCTや3T-MRIなど新世代の画像診断法が世に普及するにつれ、一定のノウハウがあれば誰でも信頼性・再現性の高い画像を得ることのできるそれらの手法に臨床の流れが向くことは当然です。特に人手の足りない臨床の最前線では、良好な画像を得るだけのために熟練と深い疾患理解を必要とするような超音波検査から若い医師の心が離れてゆくのは十分理解できます。しかし、これではいけません。豊富な臨床経験があって初めて新しいアイデアが湧いてくるしまた、新たに開発された新技術の検証もできるのです。何よりも、豊富な臨床経験がなければ超音波検査のレベルが下がってしまいます。超音波検査が少なくなりつつある臨床の現場に「もっとビームを」。超音波検査の将来のために、今、「もっとビームを」。

 日常の臨床にもっとビームが満ちあふれれば、お台場学術集会発の情報・知識という新風はさらに有意義なものになるはず、そのように考え、地方会運営委員、実行委員の先生方をはじめ、多くの会員の方々のお力添えのもと、会開催に向けて鋭意準備を進めております。実りの多い会にするべく力を尽くす所存でございますので、ぜひ皆様におかれましては多数のご参会をいただけますようお願い申し上げます。

日本超音波医学会関東甲信越地方会 第22回学術集会
会 長  住野 泰清
(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科 教授)
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